【2026年5月】新書人気ランキング全33冊と、話題になった5冊

(2026年7月6日更新)

2026年5月発売の新書33冊が、実際にどれだけ読まれているか。読書メーターとブクログの登録数で全33冊のランキングにしました。後半では、X(旧Twitter)での反響や書評をふまえて、話題になった5冊を紹介します。

目次

5月新書 読書記録サービス登録数ランキング

読書メーターとブクログ、ふたつの読書記録サービスの登録数から順位をつけています。実際の読者がどの本に反応しているかの、いちばん素朴な指標です。

総合順位 書名 著者 レーベル 読書メーター ブクログ
1 バラバラな世界で共に生きる 朱 喜哲 NHK出版新書 435(1位) 1,789(1位)
2 曖昧な弱者の時代 伊藤 昌亮 岩波新書 254(2位) 416(3位)
3 歩くと心が軽くなるのはなぜか 元永 拓郎 ちくま新書 125(4位) 789(2位)
4 継体天皇 河内春人 中公新書 187(3位) 274(5位)
5 政治とは何か 宇野 重規 講談社現代新書 94(5位) 254(6位)
6 新版 哲学の謎 野矢 茂樹 講談社現代新書 93(7位) 407(4位)
7 南北朝時代 森 茂暁 講談社現代新書 93(6位) 156(10位)
8 シモーヌ・ヴェイユ思想入門 今村純子 光文社新書 85(8位) 186(9位)
9 地域と人口減少の経済学 小峰隆夫 中公新書 75(9位) 192(8位)
10 日本史の宝箱 東京大学史料編纂所 中公新書 69(10位) 200(7位)
11 入門 現代政治学 松林哲也 中公新書 49(12位) 142(12位)
12 達人はここを見る いちばんわかる日本美術鑑賞 青い日記帳 ちくま新書 46(14位) 140(13位)
13 戦国日本VSヨーロッパ グローバルヒストリーで読み解く信長・秀吉・家康の対外戦略 NHKスペシャル「戦国」取材班 ほか 集英社新書 49(11位) 106(19位)
14 日本の定番料理10の謎 樋口 直哉 NHK出版新書 47(13位) 96(20位)
15 世界政治2 岩崎 正洋 ほか ちくま新書 43(15位) 106(18位)
16 はじめての公共訴訟 社会を動かす、私たちのツール 井桁 大介 ほか 集英社新書 40(18位) 121(15位)
17 テストと学力 光永 悠彦 岩波新書 35(23位) 152(11位)
18 ピアノから聴くマイルス・デイビス マイク ほか 岩波新書 42(16位) 94(21位)
19 「もしも」で命は救えるか? 井上浩輔 光文社新書 35(21位) 119(16位)
20 古文書返却の旅 改版 網野善彦 中公新書 35(22位) 113(17位)
21 日本の選挙と憲法 只野 雅人 岩波新書 31(26位) 138(14位)
22 鈴木大拙 碧海 寿広 ちくま新書 38(19位) 92(22位)
23 サバイバル春秋戦国時代 川合 章子 ちくま新書 41(17位) 68(26位)
24 減量の科学 福田 正博 集英社新書 36(20位) 86(23位)
25 地方が溶ける 神山典士 光文社新書 32(25位) 74(25位)
26 油脂で語る近現代 赤嶺 淳 平凡社新書 34(24位) 60(27位)
27 維摩経とは何か 植木雅俊 中公新書 20(30位) 84(24位)
28 『相棒』大全 25周年を迎えた傑作刑事ドラマ大研究 太田 省一 星海社新書 26(28位) 59(28位)
29 マイルス・デイヴィス研究入門 小室 敬幸 星海社新書 21(29位) 45(30位)
30 ブライト・ノアの逆転マネジメント術 アムロでもシャアでもない男が、最高の結果を出し続けた秘密 鈴木 博毅 星海社新書 29(27位) 34(33位)
31 みんなのためのパレスチナ入門 エリアス ほか 平凡社新書 13(31位) 51(29位)
32 おいしい日本の野菜が消える日 久松達央 ほか 光文社新書 11(32位) 41(31位)
33 イラン戦争 アメリカ・イスラエルの策略 宮田 律 平凡社新書 9(33位) 34(32位)

※2026年7月6日時点の読書メーター・ブクログの登録数です。カッコ内は各サービス内での順位、総合順位は両サービスの順位を合算した順です。数値は日々変わります。サービスごとに利用者層が違うので、冊同士のおおまかな比較の目安としてご覧ください。順位のつけ方と対象レーベルの選び方は「選書と数値の方針」にまとめています。

ここからは、順位表だけでは分からない反響の中身を、5冊にしぼって紹介します。

バラバラな世界で共に生きる朱 喜哲・NHK出版新書

読書メーター・ブクログの両方で、5月刊の登録数1位。発売は5月だが、2ヶ月経った今週になって勢いを増している一冊。ジュンク堂書店大阪本店の週間ベストセラー(新書部門)で「継体天皇」に次ぐ2位、紀伊國屋書店グランフロント大阪店でも上位に入っている。7月に入ってからは著者自身がラジオ番組に2度出演し、共同通信配信のインタビュー記事も各紙に掲載された。哲学者リチャード・ローティを手がかりに分断された社会での共存を論じる内容が、発売から時間が経ってなお読まれ続けている。

曖昧な弱者の時代伊藤 昌亮・岩波新書

「弱者」を名乗る者同士がなぜ争うのか。参政党の躍進やSNS上の分断を、メディア論を専門とする著者が読み解く。ラジオ番組に著者本人が出演したほか、NEWSポストセブンや沖縄タイムスの読書面でも取り上げられ、note上には書評家による長文の書評も出ている。JBpressの寄稿では、著者の議論を補助線に据えた論考も書かれた。

歩くと心が軽くなるのはなぜか元永 拓郎・ちくま新書

公認心理師・臨床心理士として臨床の現場に身を置いてきた著者による、散歩と心理の関係を説く一冊。ブクログの登録数は5月刊の新書で2番手につけている。感想の中身は割れていて、「ふわっとして苦痛だった」という辛口の読了報告もあれば、受験生とのやりとりを軸にした構成を評価する声もある。賛否も含めて広く読まれている、というのが実態に近い。

継体天皇河内春人・中公新書

ジュンク堂書店大阪本店の週間新書ランキングで3週連続1位、紀伊國屋書店グランフロント大阪店でも上位という、5月刊のなかでは息の長い売れ方をしている一冊。6世紀初頭、王権との血縁が不確かなまま即位した継体天皇が、なぜ即位できたのかを追う。同時代史を研究する会田大輔氏がXで自著と並べて紹介するなど、専門家の間でも参照されている。

新版 哲学の謎野矢 茂樹・講談社現代新書

1996年刊行の、対話形式による哲学入門を30年ぶりに刷新した新版。TBSラジオの番組が一冊丸ごと取り上げるなど、旧版からの読者の思い入れごと迎えられている印象がある。ジュンク堂書店池袋本店の新書ランキングにも入った。


毎月の新刊は新刊カテゴリでまとめています。【2026年7月】新書新刊情報もあわせてどうぞ。

※本記事の「反響」に関する記述は、2026年7月6日時点のX上の公開ポストおよび各種書評・読書記録サービスの登録数に基づきます。書誌情報・価格は変更される場合があるため、詳細は各リンク先でご確認ください。

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